[論文掲載] 久木原翔(2022年度修士修了)、宮原准教授、富岡JAMSTEC・高知コア上席研究員(広島大学客員教授)らが取り組んだ火星隕石ナクライトに関する論文がMeteoritics & Planetary Scienceに掲載されました。
この研究では、ナクライトNWA 6148とNWA 10153の岩石学的・鉱物学的特徴および変質過程が研究され、両方が輝石、カンラン石、メソスタシスを主成分とすることが確認された。NWA 6148は約13億年前に結晶化した溶岩ユニットに対応し、NWA 10153の位置は不明であるが、還元的で中性からアルカリ性の環境と酸化的で酸性の環境という2種類の変質環境を記録している。このような変質環境の急激な変化は衝突イベントによって引き起こされた可能性が示唆される(公開論文url)。